宮城県6次産業化サポートセンターでは、宮城県で6次産業化を推進する農林漁業者のサポートを行います。

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事例紹介

~宮城県6次産業化サポートセンターの事例紹介~

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養鶏家が営むこだわりのたまごカフェ「corrot.(ころっと)」

事例6 養鶏家が営むこだわりのたまごカフェ「corrot.(ころっと)」

相談者:有限会社蔵王鶏園 我妻 和夫 ・ 裕子 さんご夫妻

主な支援内容:総合化事業計画認定に向けての資料作成サポート、

カフェレストラン開業に向けての接客トレーニング


「養鶏家だからこそできるカフェレストランオープンに向けて」

 蔵王山の麓で、採卵養鶏を親の代から2代にわたり営む我妻さんご夫妻。
この春、ご夫妻の新たな取り組みとして、自家採卵の卵を使ったメニューを提供するレストランカフェ「corrot.(コロット)」を自社養鶏所近くにオープンさせた。

「近隣のお客様にお料理が大変好評なんですよ。」

 そう仰るのは代表取締役の夫・和夫さん。
インタビュー当日も平日にもかかわらず、ファミリーやカップル、友人同士、サラリーマン風の男性など多くの客が途切れることなく食事を楽しんでいた。


我妻さんご夫妻


「corrot.」で提供されているメニュー(一部)
左から「クリーミーマヨネーズトースト」、「たまごかけ御膳」、「温玉のせドライカレー」

 そんな「corrot.」をオープンさせるまでの我妻さんご夫妻の6次産業化に向けた取り組みを、この度宮城県6次産業化サポートセンターで支援させていただいた(支援内容2件)。

 我妻さんご夫妻がもともと営む「(有)蔵王鶏園」は、現在約2万羽の採卵鶏を飼育している。
これは、2011年の東日本大震災や2013年の豪雪により大きな被害を受けた結果である。飼育数は、最も多く養鶏を行っていた頃の3分の1にまで減った。

 そこで我妻さんご夫妻は、養鶏数の減少を補うための1つの方法として、6次産業化に踏み出すことを決意した。初めは、自家採卵の卵を使った商品開発を行い、商品価値を高めるため、自家製マヨネーズの開発に取り組んだ。その後プリンやケーキなど商品数を増やしながら、更に新たな取り組みとして、卵メニューを提供するカフェレストランの開業を目指し、事業計画を練り始めた。

  
開発した商品
「マヨネーズ」「たまごたっぷりプリン」「香ばしチーズケーキ」「ガトーショコラ」等

 カフェレストランのオープン目標まであと半年という頃、我妻さんご夫妻は、六次産業化・地産地消法に基づく「総合化事業計画」(※)の認定を目指し、宮城県6次産業化サポートセンターにご相談くださった。

(※)「総合化事業計画」とは、農林水産物等の生産・加工・販売を一体的に行う事業活動に関する計画を策定し、農林水産大臣が認定する制度。認定を受けると新商品開発や加工設備、直売所の設置等に取り組む際、補助事業や融資を活用できる(別途審査あり)といった様々なメリットがある様々な支援が受けられる。

 「総合化事業計画」の認定にあたっては、事業全体の計画を綿密に立て、それを書類にまとめていく作業が必要。まず、6次化サポートセンターはこの書類作成においてサポートを行った。6次化サポートセンターからは、総合化事業計画策定に詳しいプランナーを派遣。プランナーは、まず我妻さんご夫妻が計画する事業内容をヒアリングし、その計画を数字として見える化する際に、より具体的な計画に落とし込めるよう様々な情報提供を行えるようサポートを行った。

 また、我妻さんご夫妻からの6次化サポートセンターへのもう1つのご相談は、接客についてだった。地域の雇用促進にも寄与したいと、積極的に近隣の方の雇用を行い、キッチン、ホールには近隣の方もスタッフとして入ることとなった。しかし、我妻さんご夫妻はじめ、地域の方々も飲食店としての接客は初めての経験。そこで、6次化サポートセンターから接客を専門とするプランナーを派遣し、オープンに向けての接客対応研修を行った。研修では基本の挨拶から立ち姿勢、言葉遣いなど具体的、実践的な練習を行った。その基本を忘れないよう、今でも毎朝の朝礼時には「お客様に失礼のないよう、笑顔の接客を」とスタッフ全員で確認し、心がけているという。

 とにかく全てが初めてのこと続きで、苦労はあったと話す我妻さんご夫妻だが、それでも笑顔は絶えない。「長い期間かけてしっかり準備できてよかった」と話す妻の裕子さん。採卵養鶏家がチャレンジするカフェレストラン。自らが経験のない新たな分野への船出だったため、事業構想段階からじっくり時間をかけて準備する時間が必要だった。新事業におけるアイディア出しや準備は、知人の方やご家族の総合力で取り組まれたとのこと。料理好きな知人や、デザイン、最先端の情報、パソコン操作等に詳しい娘さん、息子さん、そう言った力を借りて形にできたと言う。また、6次化サポートセンターはじめ、相談できる機関や制度があったことで、養鶏という休みの無い仕事を行いながらも、書類作成やカフェレストランオープン準備など、安心して進めることができたと笑顔で答えてくれた。

 現在は、「corrot.」のメニューが美味しいと口コミが口コミを呼び、営業も好調とのことだが、もともとは卵屋。やはり我妻さんご夫妻の想いは、蔵王鶏園自慢の卵そのものをもっと多くの方に知ってもらい、味わってもらうこと。こだわりの卵でも、まずは食べてもらわないことにはその美味しさは伝わらない。「corrot.」に足を運んでいただいたことをきっかけに、店頭で販売している朝採れの新鮮な卵をお土産に購入していただくなど、卵自体の売り上げ増加、販売力強化を図っていきたいと、今後の展望を笑顔で語ってくれた。


お店入口正面には、蔵王鶏園さん自慢の卵がケース売り、バラ売りされている。
卵は、店舗からほど近い鶏舎から当日朝に集卵された新鮮なものが並ぶ。


我妻さんご夫妻が経営するカフェレストラン「corrot.」


corrot. 店舗情報

住所/刈田郡蔵王町持長地104-3

電話/0224-26-8565

営業時間/11:00〜17:00(L.O.16:30)※ランチ〜14:30(L.O.)

休/水曜

Instagram/ https://www.instagram.com/corrot.zao/


 

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